不確定日記(雨と棚)

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不確定日記

オレンジのマニキュアを左手の小指にだけ試しに塗って、そのままにしている。今日は気圧が下がったらちゃんとそのときに重く眠くなった。仕事をしつつちょくちょく横になる。トロトロ眠っていると表から雨の多さにはしゃいだ子供の声がする。川ができてる。アマゾン川。どおっ、と濁ったアマゾン が窓の外を流れる。二階だから水は入ってこないだろうか。ピラルクーとかいるだろうか。
届いた写真集を眺める。世界の民藝品の本。中東の陶器や南米のお祈りのためのもの、織物、ガラス。深く鮮やかな色がきれいだな、欲しいな、と思うが人が文化や生活の中で作り上げたものを私がひょいとつまみ上げて使うと何か物の良さが弱まってしまうのではないか、と恐ろしくも思う。
今日は音楽を聴く気にならなかった。
寝室の隅に箱に入ったままずっと置いてあった棚を組み立てる。ボードの好きな位置にフックをひっかけて自由に使える棚。いつも机のどこかにとりあえず置いているリップクリームや虫刺されの薬、取れてしまったポーズ人形の足先
などを収納する。この棚も誰かが美しいと思うだろうか。私は今のところそうでもない。
夕方、チヂミ を焼いて食べながら映画「セーラー服と機関銃」を観た。冒頭のロングショットは主人公の薬師丸ひろ子がものすごく遠いところにいてとてもさみしい。

上の段左が足首